鈴本ヤンデレ研究所

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危ノーマル系女子(1)【レビュー】

危ノーマル系女子 1 (メテオCOMICS)

危ノーマル系女子 1 (メテオCOMICS)



※本編1巻のネタバレを含みますが、本編自体がほとんどキャラ紹介のような巻だったので、支障はないかと思われます。





この漫画を買った理由はただ一つ。
表紙の女の子がヤンデレにしか見えなかったからです。



清楚で可憐な優等生で周囲から一目置かれているが、実はかなり嫉妬深く、意中の人のためなら手段を選ばない性格である。

みたいなプロフィールを期待して買いました。ええ買いましたとも。



そして読んでみたのですが……堪りませんね。


この娘、主人公男子の部屋に何十個もの監視カメラを仕掛けて四六時中観察しちゃうほどの、超高校級のストーカーさんなのです。可愛い。

更に読み通りと言うべきか、学校ではマドンナ的存在で、男女問わず人気のある優等生系美少女みたいです。いいねいいね。



しかし、危ノーマル系女子は彼女だけではありません。
主人公の周りにはなぜか多くの危ノーマル系女子がおりまして、その数なんと6人。

順に説明していきましょう。



◯表紙のストーカーちゃん

◯「前世で自分は主人公を護っていた騎士だったのだ」と思い込んでいて、現世でも主人公を護るために常に付き従っている妄想電波ちゃん

◯気だるげで猫のようなヤンキー系少女、実は世を騒がせている連続殺人鬼の犯人な幼馴染ちゃん

◯表は真面目な委員長、裏は超ド級のマゾヒストで主人公に虐めてもらうのが大好きな変態ちゃん

(眠り姫と呼ばれる、睡眠時間が人より長い病気にかかっているロングスリーパーちゃん)

◯人間の血を吸うのが好きで、特に主人公の血が気に入っている吸血鬼ちゃん

◯主人公の妹



ロングスリーパーちゃんはデンジャラス要素0に感じたので危ノーマル系女子からは除外させていただくとして、



問題は主人公の妹です。



本物のヤンデレは妹の方でした。思わぬ収穫。なんてこったい。



いやあのですね、ストーカーちゃんの方も主人公が好きなのは多分そうなんでしょうが、意外と主人公への執着心が薄い。

件の監視カメラで主人公と妹のキスシーン(!!)を目撃しても動じず、あとで自分も主人公にキスを迫るという余裕っぷり。
更には「私だけを見て、なんてテンプレなメンヘラキャラみたいなことは言わないのよ。私は」みたいなことも言っちゃう。意外。



テンプレだろうがなんだろうが「なんで私だけを見てくれないの!?」と言ってお相手に縋り付くぐらいの女の子の方が私は好みなのですが、妹の方はまさにそんな感じ。

家の留守番電話に、主人公宛に他の女(マゾヒストちゃん)から「次はいつ会いましょう?」的な連絡が入っているのを聞こうものなら、もう大変。

空き巣どころか強盗が入ったんじゃないかってレベルでリビングを荒らしまくり、主人公が帰ってくるまで茫然自失の様子で佇んでいる。
そして帰ってきた主人公に「お兄ちゃんが他の女といるなんて嫌!!私だけのお兄ちゃんなのに!!!!」みたいな悲鳴を上げて号泣。



これはいいヤンデレです。妹ちゃんの将来に期待。



で興味深いのが、主人公の反応です。
他の危ノーマル系女子たちには(その要望を聞きながらも)結構冷たい態度をとり、彼女たちを「ロクデモナイ女」と呼んでいる主人公なのですが、妹に対してはとんでもなく優しい。
前述のような嫉妬心をぶつけられても、「いつ俺が他の女のものになったんだ。俺はずっとお前だけの兄貴だぞ」というような優しい言葉をかけてやり、妹が落ち着くまで抱きしめてあげています。

そして妹の登場シーンのモノローグでは「こいつはロクデモナイ女なんかじゃない。世界一可愛い妹さ」というようなコメントをするなど、まあ甘い。どう考えても危ノーマル系女子の一人に入る妹さんだと思うのですが……。





というように、可愛くて危ない女の子がたくさん出てくるお話です。
主人公の妹に限らず、考えようによってはたくさんのヤンデレが登場する漫画でもあります。
狂った美少女と聞いて胸がときめく方にはお勧めできる一冊なのではないかと思います。


ただ、現状(1巻)では単なる「キャラありき」な作品になっていて、ストーリーらしいストーリーが見受けられなかったのが気になりました。
今のところ、とりあえず変わった女の子をたくさん出しておけばそういうのが好きな人にはウケるだろう、みたいに捉えられかねないのが残念です。

まあこれは1巻で6人もの危ノーマル系女子を紹介しなければいけないという都合上、仕方のないことかもしれません。
ストーリーについては2巻以降に期待ですね。



(9/4)原作の内容に沿って一部記事を訂正しました。